鳳華の未来世9日目

未来世の9日目

 

なんとなく清々しい9日目の意味は何なんだろうと考えてみた

 

 

「9」というと、日本では苦労とか苦難とかにつながるのであまり好まれない数字

死を連想させる「4」と同じように、病院やホテルなどではあまり使わない数字だ

 

だけど、これが海外に行くとそうでもない

ベートーベンの第9は喜びの歌だし、

中国では、宇宙にも地上にも完成する数として9は最高の吉数になっている

 

 

今日の私は、

ベートーベンの第9の感じかな

 

ダイネツアーベル ビンデンビーデル 

バスティーモーデ ストレンゲタイルト

アーレメンシェン ベルデブルーデ

ボーデンザフテル フル―ゲルベルト

 

汝が魔力は 再び結び合わせる

時流が強く 切り離したものを

全ての人々は 兄弟となる

汝の柔らかな 翼が留まるところで

 

 

第9を原語で歌った大学生時代

神さまに喜びを捧げるその歌詞に感動して、

私が死ぬときにはこの音楽とともに還りたいと思ったのを思い出す

 

 

9は神に還る数字なのかもしれない

日本はそこに苦難を連想させたのは

神へ還る道がいばらの道だということを分かっていたからなのかもしれない

 

 

何故、神に還るのが苦しいのか?

 

 

王子であるのに地位も名誉も捨て、神の選民イスラエル民族を率いたモーセ

神の導くカナンの地へ40年の旅に出る

初めこそ自由の身になったことに感謝をしていた選民だけど、

長きにわたる苦難の生活に嫌気を表し、何度も繰り返す不満と悪行

神を冒涜し続ける選民たちにとうとうモーセは怒って

神の約束を書いた十戒(石板)を叩きつけて割ってしまうのだ

 

 

聖書には、神へ還ることがどんなに苦難の長き道かが記されている

 

神は今でも、人間が神のもとに還るのを待っている

 

 

今、私の耳元で第9の最終章のシンバルが鳴った

 

 

 

鳳華より愛をこめて        2021年4月9日