鳳華の未来世6日目
鳳華の未来世6日目
4月6日になると私の大好きな桜も散り始めている
桜を思っていると
ふと、
富士山にいるコノハナサクヤヒメのことを思い出した
天照大神の孫であるニニギノミコトに見染められ求婚されるのだけど
その結婚は、姉であるイワナガヒメも一緒ならということで許される
このお話は
何とも言えない神さまの結婚事情のように見える
ところが、ここには日本の元にある自然共存の考え方が表されているんだ
イワナガ姫は「岩石」
コノハナサクヤ姫は「樹木」
日本古来の祭祀には、
聖なる岩石が主役であり
聖なる樹木は脇役という決まりごとがある
日本の皇孫の命は岩のように永遠には続かなくなった
そして、
日本は美しくもはかなげな命を精いっぱいに咲かせることになる
元々日本には自然と共生する知恵が備わっていた
その元を絶ってしまったのは
ニニギノミコトが、外見に酔いしれて本質を見誤った恋の行く末だったんだよ
神さまでも間違えは起こしてきた
そのことを思い出すようにサクラは毎年咲く
日本の魂がサクラによって蘇る
コノハナサクヤヒメがこの時期になると日本人の心に戻ってきているんだよ
鳳華より愛をこめて 2021年4月6日