鳳華ポエム 親子で聞いてほしいな「ぼくの生まれた日のこと」

鳳華ポエム

親子で聞いてほしいな「ぼくの生まれた日のこと」

 

 

『ぼくが生まれたとき真っ白な雪といっしょだったよ』

 

その日はもう3月だっていうのに東京にものすごい大雪が降ったのよ

お母さんはその日のことを思い出しながら言った

 

『ぼくもその日のことおぼえてるよ』

 

お母さんは生まれた時のことなんか覚えてるわけないって言うけど

 

 

ぼく 生まれた日のことちゃんと覚えてる

ホントは 生まれる前のこともちゃんとわかってるんだ

 

 

 

ぼくはね

お空からすべり台にのって降りてきたんだよ

お母さんやさしそうだったもん

ぼくはぜったいお母さんの子になるって決めたんだ

 

お空は真っ暗だったけどこわくはなかった

だってもうすぐ優しい母さんに会えるんだから

 

 

お母さんが泣いていたとき

ぼく お腹の中から声かけていたんだよ

 

ぼくはお母さんの手が温かったの覚えてる

 

 

ぼくね

お空にいたときはおともだちと一緒だったんだよ

 

いつも6人で手をつないでいたんだけど

お母さんのところに生まれるには ぼくひとりじゃなきゃダメだったんだ

 

 

ぼくひとりになっちゃったから

お母さんにはじめて会った時

おおきな声で泣いちゃったよ

 

 

でもお母さんぼくをやさしく抱っこしてくれた

ひとりでも寂しくない

だって僕にはやさしい母さんがいるんだから

 

 

お友だちにはきっとまた会える

ぼくが生まれてきた時のこと

忘れないでいたらきっと会える

 

だからぼく 忘れたくないんだ

生まれた日のこと

生まれる前のことも

 

 

お母さん!

ぼくのお話きいてほしいよ

お空に何があったのか お空で何をしてたのか?

 

ぼく大きくなったら忘れてしまうかもしれない

だからその前に話たいんだよ

 

ぼくの選んだやさしい母さんに・・・